1 :リキラリアット :2015/10/30(金) 19:25:41.16 ID:/5AYrIlg0
幸楽苑の黄色い看板には、「昭和二十九年創業」と記されている。1954(昭和29)年、福島県会津若松市に開店した「味よし食堂」が起点だ。
その後、株式会社幸楽苑に改組し、看板商品の「中華そば」(ラーメン)とギョーザを核に店舗網を拡大。
今では東日本を中心に約520店のネットワークを有するラーメンチェーン大手である。
一方、幸楽苑の創業から約20年後、1973(昭和48)年に埼玉・大宮で中華料理「来来軒」として発祥したのが、ハイデイ日高。
現在は主力業態「中華食堂 日高屋」を軸として、首都圏を中心に約360店を展開する。日高屋の看板には、幸楽苑と同じ「中華そば」の文言がある。
売上高の差は年々縮小、利益率は歴然
2社は似た業態の外食チェーンながら歴史の違いもあり、幸楽苑のほうが規模は大きい。ただし、ここへ来て明暗はくっきりと分かれている。
10年前に2倍以上あった売上高の差は年々詰まり、収益力の差は歴然。老舗の幸楽苑を追い落とす勢いで業績を伸ばすハイデイ日高と、停滞に苦しむ幸楽苑という構図だ。
幸楽苑が業績改善で取るべき道は売上高の拡大しかない。既存店でみれば客単価向上を狙うことだ。とはいえ、幸楽苑が収益性の高い「ちょい飲み層」を取り込めるかというと、
それも容易ではない。地方に展開し、車での来店を前提とする幸楽苑の店舗は運転者にアルコールを提供できないからだ。
ファミリー層を狙うなど、ハイデイ日高とは別の戦略が必要となる。
これにもハードルが待ち受ける。今のところ、幸楽苑にとって目立って客単価を上げられる策は、520円の「醤油らーめん『司』」の投入ぐらい。
極旨醤油らーめん、味噌らーめん、塩らーめんなどは税抜き390円で据え置かれている。
チャーハンやギョーザのセット販売の比率を高めたいという方針はあるようだが、確実な成果が狙えるかというと微妙だ。
つまり、看板商品の290円ラーメンを中止しても、幸楽苑とハイデイ日高の収益力の差は容易には詰まらない。
「店舗の立地」と「メニュー構成」という外食チェーンの「基本」ともいえる戦略の違いが、時間とともに大きな差となって現われてきている。
http://toyokeizai.net/articles/-/72706
その後、株式会社幸楽苑に改組し、看板商品の「中華そば」(ラーメン)とギョーザを核に店舗網を拡大。
今では東日本を中心に約520店のネットワークを有するラーメンチェーン大手である。
一方、幸楽苑の創業から約20年後、1973(昭和48)年に埼玉・大宮で中華料理「来来軒」として発祥したのが、ハイデイ日高。
現在は主力業態「中華食堂 日高屋」を軸として、首都圏を中心に約360店を展開する。日高屋の看板には、幸楽苑と同じ「中華そば」の文言がある。
売上高の差は年々縮小、利益率は歴然
2社は似た業態の外食チェーンながら歴史の違いもあり、幸楽苑のほうが規模は大きい。ただし、ここへ来て明暗はくっきりと分かれている。
10年前に2倍以上あった売上高の差は年々詰まり、収益力の差は歴然。老舗の幸楽苑を追い落とす勢いで業績を伸ばすハイデイ日高と、停滞に苦しむ幸楽苑という構図だ。
幸楽苑が業績改善で取るべき道は売上高の拡大しかない。既存店でみれば客単価向上を狙うことだ。とはいえ、幸楽苑が収益性の高い「ちょい飲み層」を取り込めるかというと、
それも容易ではない。地方に展開し、車での来店を前提とする幸楽苑の店舗は運転者にアルコールを提供できないからだ。
ファミリー層を狙うなど、ハイデイ日高とは別の戦略が必要となる。
これにもハードルが待ち受ける。今のところ、幸楽苑にとって目立って客単価を上げられる策は、520円の「醤油らーめん『司』」の投入ぐらい。
極旨醤油らーめん、味噌らーめん、塩らーめんなどは税抜き390円で据え置かれている。
チャーハンやギョーザのセット販売の比率を高めたいという方針はあるようだが、確実な成果が狙えるかというと微妙だ。
つまり、看板商品の290円ラーメンを中止しても、幸楽苑とハイデイ日高の収益力の差は容易には詰まらない。
「店舗の立地」と「メニュー構成」という外食チェーンの「基本」ともいえる戦略の違いが、時間とともに大きな差となって現われてきている。
http://toyokeizai.net/articles/-/72706